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2007年12月31日 (月)

大阪・新歌舞伎座「遠山の金さん」(6)_マツケンパラパラ

前回の続きです。

■ "願い"と"コンセプト"は別

「マツケンパラパラ」のバックとして、様々な人たち(女子高生風、サラリーマン風、小坊主風、フライトアテンダント風,etc.)が踊る設定は「合わない」と私は思いました。(11月/大阪公演)

その理由は、この設定が本来の「歌のコンセプト」を外れ、制作サイドあるいは松平健さんの「願い」を前面に出してしまった、と思ったからです。

つまり、

本来のコンセプト=「ホスト&バブルの帝王」

を外れ、

制作サイドor健さんの願い=「子供からお年寄りまで踊って欲しい」

を出してしまった、と私は感じました。

言うまでもなく「マツケンパラパラ」のコンセプトは「ホスト&バブルの帝王」です。オリジナルのバックダンサーは現役ホスト4名。コンセプトに基づいたインパクトあるスタイルです。

しかし、大阪公演のバックはこのスタイルではなかった。その理由の一部はもしかしたら、

1. 現役ホスト4名を公演期間中1ヶ月間拘束するのは困難
2. ショー「唄う絵草紙」は「華やかさ」が売りだが、オリジナルのバックダンサーの衣装="黒いスーツ+白いシャツ"は華やかさに乏しい。
3. 通常、マツケンソングスのバックは大人数で賑やかに行う

だったかもしれません。しかしそれ以上に考えられる理由は、健さんもしくは制作サイドがこの歌を、

老若男女問わずあらゆる人に楽しんで欲しい

と思ったからではなかったか。ホストというイメージにこだわらず「あらゆる人に楽しんで欲しい」という願いがあり、その願いが「あらゆる人が楽しんでいる姿」というバックの設定に繋がったのではなかったか。私はそう感じました。

■ "願い"ではなく、"コンセプト"を形に

もしそうだとしたら(気持ちは分かりますが)、その設定は適切ではなかったと私は思います。理由は、踊りなど「目に見える形」にするものは、作る側の「願い」ではなく歌の「コンセプト」に沿って行うべきだと思うからです。

「マツケンパラパラ」作ったとき、avex制作側はこの歌を「どんなコンセプトで売るか」を考えたと思います。「サンバ」をしのぐインパクトを出したい。メディア露出であっと言わせたい、etc。色々議論を重ねたことと思います。その結果が「ホスト&バブルの帝王」です。つまり「ホスト&バブルの帝王」は「マツケンパラパラをこのコンセプトで売ろう」という「結論」なのです。

"その結論に最も適した"、ボーカル健さんの衣装はどうするか、"その結論に最も適した" バックダンサーのスタイルはどうするか。これも議論をしたことでしょう。そして出した最良の答えが「ロン毛&白いスーツ」であり「4人の現役ホスト」です。

■ 判断するのは聞き手

「マツケンパラパラ」はこの「ホスト&バブルの帝王」というコンセプトでこそ、その特徴&良さが最高の形で伝わるように制作されています。もし「皆で楽しく歌おう・踊ろう」を望むのであれば、制作のもっと早い段階でそれをコンセプトに含めるべきでした。私もファンとして「~パラパラ」を見た人が「皆で楽しく歌おう・踊ろう」となってくれたらいいなとは思いますが、それはこれを見た人が判断をすることでしょう。

■ コンセプトを変えずにアレンジを

どう思うかはお客さんの判断にまかせ、最初に決定したコンセプトを貫くことが、この歌の良さを最高の形で出すことだと思います。大阪公演では、ボーカル健さんの衣装はそのままでバックの設定だけをガラっと変更しました。これにより、ボーカルのコンセプトとバックのコンセプトに大幅なズレが生じ、結果私は「合わない」という印象を持ちました。

バックに現役ホストの皆さんを拘束するのが困難だとしたら、別の人がそれを演じればよいのです。黒いスーツが暗く見えるとすれば、衣装を変えればよいのです。多少のアレンジは必要ですが、重要なことは「コンセプト」を変えないことです。

■ 刺身にクリームでも

最初に書きましたが、どう転んでも「唄う絵草紙」と「~パラパラ」は刺身にクリームだと私は思います。別々に食べたら美味しいけれど、2つ一緒は合いません。それでも尚これを行うのであれば、無理に変更をせず、最初のコンセプトを貫くべきだと思います。

なぜなら、コンセプトは「核」だからです。核が首尾一貫してこそ、歌の特徴がきちんと伝わるものだと思います。

おわり

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5月にブログをスタートし7ヶ月たちました。松平健さんのことだけで、よくもこれだけ書けるものだなと、我ながら驚きながら楽しく書いています。また来年も頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

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コメント

なるほど…
そこまで深く考えて観ていなかったのですが、勇気あるご意見だと思います。
で、バックダンサーについて言えば、上様と舞台で一緒の役者さんの中にも踊れる人はいたと思うのですけどねぇ。
例えば… あ、そうだ、因みに、昨年の上様の舞台「弁慶」はご覧になりました?

投稿: 葵 | 2008年1月 1日 (火) 02時30分

葵さま、

いつもブログを読んで下さり有難うございます。
はい、「弁慶」は拝見しました。あの時は「マツケンのAWA踊り」でしたね。懐かしいです。

投稿: Hiromi | 2008年1月 2日 (水) 16時43分

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